潜在性結核(LTBI)治療としてのリファンピシン単独投与はアリ?
Four Months of Rifampin or Nine Months of Isoniazid for Latent Tuberculosis in Adults.
現在のLTBI治療はイソニアジド(INH)単独,もしくはリファンピシン(RFP)単独での治療が選択される.INHは6〜9ヶ月間の長期投与が必要となり,アドヒアランスや有害事象などが問題であった.
2018年8月のNEJMに,LTBI治療としてINH9ヶ月とRFP4ヶ月で活動性結核発症予防効果に差があるかを比較したオープンラベルRCTがでている.主要アウトカムは28ヶ月後の活動性結核発症で.非劣勢および優越性の検証を行っている.
結果は,活動性結核予防効果に関してRFP4ヶ月群はINH9ヶ月群に対して非劣勢(優越性は示されず),治療完遂率はRFP4ヶ月群で優位に高く,grade3から5の有害事象はRFP4ヶ月群で優位に少なかった.
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今後はLTBI治療に最初からRFPを使う場合も増えてくるかもしれませんね.ただRFPはINHと比べて他剤との薬物相互作用で気にしないといけないことが多いので,そのへんを注意して使う必要があると思います.